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2025年6月17日

「冷房と気温差で不調?整体で自律神経を整えて熱中症を防ぐ」


【はじめに】熱中症と自律神経の見過ごせない関係

熱中症と聞くと、真夏の炎天下や運動時に起こるものというイメージが強いですが、実は自律神経の乱れが原因となる熱中症もあるのをご存じでしょうか?

特に近年では、屋内での熱中症や、40代以降の体力の落ちた方、ストレス過多の方に多く見られる「隠れ熱中症」が問題となっています。
この背景には、自律神経のバランスが崩れることで体温調節機能が正常に働かなくなっているという事実があります。

本記事では、熱中症と自律神経の関係性をわかりやすく解説しながら、整体によるアプローチについてもご紹介します。

【第1章】自律神経とは?体温調節とのつながり

自律神経とは、私たちの意思とは無関係に、内臓・血管・汗腺・体温調整などをコントロールする神経です。
交感神経と副交感神経という2つのバランスによって、常に体内の環境を一定に保っています。

暑いときには交感神経が優位になり、発汗を促して熱を放出し、涼しいときには副交感神経が働いて体温を維持します。
つまり、自律神経は体温調節機能の中枢とも言える存在なのです。

しかしストレス・睡眠不足・冷房による寒暖差などが続くと、この自律神経のバランスが崩れ、汗が出にくくなったり、必要以上に熱がこもったりして、熱中症のリスクが高まります。

出典:厚生労働省「熱中症予防」特設ページ

【第2章】自律神経の乱れが引き起こす熱中症のリスク

自律神経が正常に働いていれば、暑さに応じて汗をかき、血管を拡張させて体温を外へ逃がすという反応がスムーズに行われます。
しかし、自律神経が乱れているとこれらの反応がうまくいかず、体温が体内にこもりやすくなります。

特に注意が必要なのは以下のような方々です:

  • 慢性的なストレスを感じている
  • 睡眠の質が悪い、または寝不足
  • 冷房の効いた室内で長時間過ごしている
  • 自律神経失調症の既往がある

これらの条件が重なると、外気温に対する体の反応が鈍くなり、「汗をかけない」「体温が下がらない」「熱がこもる」という状態になりやすく、知らず知らずのうちに熱中症へと進行します。

また、隠れ脱水(自覚のない水分不足)も自律神経を混乱させる要因です。
体内の水分と電解質バランスが崩れると、神経伝達もうまくいかず、悪循環に陥ってしまうのです。

このように、自律神経の乱れは単なる「ストレス」の問題ではなく、命にも関わる熱中症の引き金になるということを理解しておく必要があります。

【第3章】夏の不調に整体ができること

夏になると「疲れが抜けない」「頭がぼーっとする」「よく眠れない」といった症状を訴える方が増えます。
これらの多くは、自律神経の乱れによる体内リズムの崩れが原因と考えられています。

整体では、筋肉や関節の調整だけでなく、神経・血流・リンパの循環にも着目してアプローチするため、自律神経の安定化にも効果が期待できます。

整体でできること:

  • 背骨や骨盤の調整:
     自律神経の通り道である背骨周辺を整えることで、神経伝達がスムーズに。
  • 筋肉の緊張緩和:
     肩・首・腰のこわばりを和らげて、副交感神経が優位になる環境づくりを行います。
  • 深部体温の調整:
     血流改善によって深部の熱を外に逃がしやすくし、体温コントロールをサポート。
  • 呼吸の安定:
     胸郭や横隔膜の動きを広げ、リラックスした深い呼吸を促進。

特に梅雨〜夏にかけては、冷房による寒暖差や湿度によって自律神経が疲弊しやすい時期です。
こうした時期に整体で身体をリセットしておくことは、夏バテ・熱中症予防の有効な手段とも言えるのです。

【第4章】整体で自律神経を整えるアプローチ

整体の中には、特に自律神経を整えることを目的とした施術法がいくつも存在します。
神経・筋肉・内臓・呼吸の状態をトータルに見ながら、リラックスと回復を促す施術が行われます。

自律神経アプローチの具体例:

  • 頭蓋骨調整(クラニオセイクラル):
     脳脊髄液の循環を促し、ストレスによる交感神経の過緊張を和らげます。
  • 内臓整体:
     腹部の緊張を緩め、腸の動きや副交感神経の働きを高めます。
  • 背骨のモビライゼーション:
     胸椎・腰椎まわりの可動性を改善し、自律神経の伝達路を整えます。
  • 耳や足裏への刺激:
     自律神経反射ゾーンを利用した施術で、自律神経のバランスを調整。

これらの施術は即効性を目的とするものではありませんが、定期的な施術によって体内環境を安定させることで、自然と汗がかける、体温が下がる、眠れる、といった変化が期待できます。

夏を快適に過ごすためにも、ただ冷房や水分補給に頼るだけでなく、身体の「内側の調整」として整体を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】熱中症予防は身体の内側から

夏の熱中症対策というと、水分補給・冷房・塩分補給などが一般的に知られています。
しかし、近年増えている「隠れ熱中症」や「屋内熱中症」は、自律神経の不調が原因で発汗や体温調節がうまくいかないことから発生しています。

自律神経は「目に見えない不調」の根源でもあり、整体によって身体の内側から整えることで、自然と熱に強い身体を作ることが可能です。
季節的な不調に毎年悩まされている方、今年は体質から見直したいという方は、ぜひ一度、整体の力を体感してみてください。