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2021年2月5日

禁酒

最近禁酒を始めた。

七年ぶり二度目の禁酒。一度目は前の職場で働いていた時、仕事終わりで院長の家に行き、『じゃんけんで負けたらイッキな』という今日日大学生でもしないような酒の飲み方をした挙句、夜中の3時過ぎに引っ越ししたてのリビングにそれまで摂取してきた全てのモノをぶちまけてそのまま次の日の昼過ぎまで起きなかった。という事件のお詫びと戒めの意味を込めて三ヶ月禁酒した。ことになっている。

実際は仕事終わりの発泡酒という悪魔的誘惑に耐えられず、二週間を待たずして自らの独断と偏見で己の戒めを解いた。第一あの件に関しては僕だけが悪いわけではない。次の日仕事があるという事実を知っている上で、部下に大量の飲酒を強要した院長も十分に反省するべきではなかろうか。なのにも関わらず、罰を受けているのは僕一人のみ。今更禁酒しろとは言わない。言わないから、その分減刑してもいいはずだ。

当時そう自分に言い聞かせながら、10日ぶりの発泡酒を楽しんだ。

禁酒していると、『あ、これ全然いけるやん』という初期段階から、『いける、いけるんだけど、ちょっとシュワシュワしたものが欲しいな』という第二段階に入る。そうやって炭酸水を飲み出したら最後、『いや炭酸水で満足出来る、ってわかったから、もう大丈夫。僕は禁酒に成功した、頑張った』になり、気がつけば発泡酒のプルタブを勢いよく開ける羽目になるのだ。

しかし前回の禁酒と今回の禁酒では一つ明らかに違うところがある。

前回は禁酒の理由が『反省と戒め』だったのに対して今回の理由は『願掛け』

つまりは前向きな禁酒。積極的禁酒なのだ。

なのでもはや習慣化していた仕事終わりの一本というオンオフの切り替えも全く必要なく、冷蔵庫を開けるたびに視界に写る発泡酒達を見ても何も感じずに日常生活を送ることが出来ている。

人間はプラスのエネルギーが原動力であればいつからだって変わることができる。改めてそう感じることができた。

長々と書いてしまったが今日はこの辺で

文章を考えていると段々喉が渇いてきたので、ちょっとシュワシュワしたものが欲しいな。