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2025年7月10日

【博多駅南で改善】斜角筋症候群によるしびれ・肩こりの原因と整体での対処法


【第1章】斜角筋症候群とは何か?

神経・血管を圧迫する“見過ごされがちな原因”

斜角筋症候群(Thoracic Outlet Syndrome: TOS)は、頚部にある斜角筋(前斜角筋・中斜角筋)によって神経や血管が圧迫されることで、腕や手にかけてのしびれ、痛み、脱力感を引き起こす症候群です。特に整骨院や整体院を訪れる患者の中でも、原因不明の肩こりや腕のしびれを訴える方に多くみられる隠れた疾患です。

斜角筋症候群の特徴は、症状が慢性化しやすく、姿勢や筋肉の使い方と深く関係している点です。MRIやレントゲンでは異常が見つかりにくく、整形外科的な検査だけでは診断が難しい場合もあります。

博多区でも増加するワーキング世代への影響

近年、福岡市博多区をはじめとする都市部では、デスクワークやスマートフォン操作による首・肩周りの過緊張から、斜角筋症候群の疑いがあるケースが増えています。長時間の猫背姿勢やストレスによる筋緊張の慢性化が、発症リスクを高めています。

症状の初期段階では、肩こりや首の違和感と混同されがちですが、進行すると腕や手のしびれ、物を握る力の低下、さらには冷感などの血流障害が現れることもあります。

整体・整骨院での早期介入がカギ

斜角筋症候群は、原因となる筋肉の緊張や骨格の歪みに対してアプローチすることで、症状の改善が見込めます。特に整体・整骨院では、筋膜リリースや関節の調整によって神経・血管の通り道を確保し、圧迫を軽減する手技療法が有効とされています。

次章では、斜角筋の解剖学的構造と、それがどのように神経や血管に影響を与えるのかを詳しく解説していきます。

【第2章】斜角筋の解剖学的構造と神経・血管への影響

斜角筋はどこにあり、どんな働きをするのか?

斜角筋は、頚椎から肋骨にかけて走る3つの筋肉群(前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋)から構成されています。特に前斜角筋と中斜角筋の間には、腕神経叢(brachial plexus)と鎖骨下動脈(subclavian artery)が通過しており、この間隙が狭くなることで神経や血管の圧迫が生じます。

斜角筋の主な働きは、頚部の側屈や呼吸補助(吸気時に肋骨を引き上げる)です。日常生活では深呼吸や荷物を持ち上げるとき、また長時間のデスクワークなどでも絶えず使用されており、過剰な緊張が起こりやすい部位です。

神経や血管が圧迫されるメカニズム

前述のように、前斜角筋と中斜角筋の間を通る神経・血管は、姿勢不良や筋肉の緊張によって容易に圧迫を受けます。この現象は「スケーラヌス症候群(Scalenus syndrome)」とも呼ばれ、斜角筋の過緊張が根本原因です。

さらに、頚肋(けいろく:先天的な余分な肋骨)や第1肋骨の形状異常があると、神経・血管の圧迫が助長され、重症化する場合もあります(参考文献:Roos, D.B., 1982, The Thoracic Outlet Syndrome Is It Rare?)。

画像診断では見つけにくい“筋膜由来の圧迫”

斜角筋による圧迫は、MRIやレントゲンでは明確に確認できないケースもあります。そのため、筋膜の癒着や拘縮、姿勢のアライメント評価など、手技療法を行う整体・整骨院での評価が極めて有効とされています。

次章では、この斜角筋症候群を引き起こす“原因”について、姿勢や筋肉バランスの観点から詳しく解説します。

【第3章】斜角筋症候群の主な原因と誘因(姿勢・筋肉バランス・生活習慣など)

猫背・巻き肩が生む頚部の圧迫リスク

現代人に多い猫背や巻き肩の姿勢は、頚部前面の筋肉、特に斜角筋に持続的な緊張を生じさせます。このような姿勢が長時間続くと、斜角筋の柔軟性が低下し、筋肉が短縮。結果として、神経や血管の通り道が狭くなり、圧迫が起こりやすくなります。

スマートフォンの長時間利用やパソコン作業中の前かがみ姿勢は、首や肩の筋肉に対して一方的な負担を与えるため、斜角筋症候群のリスクを高める大きな要因です。

呼吸の浅さと斜角筋の過活動

胸式呼吸が優位になっている方は、呼吸補助筋である斜角筋を頻繁に使っている傾向にあります。ストレス状態が続くと交感神経が優位となり、無意識に呼吸が浅くなりがちです。このとき斜角筋の過緊張が起こり、慢性的な圧迫状態を引き起こすことがあります。

特に睡眠不足や精神的な緊張が続くライフスタイルでは、呼吸パターンの乱れが習慣化しやすく、斜角筋への負担が常態化していることも多いです。

筋肉バランスの乱れと頚部の不安定性

斜角筋症候群に関与するもう一つの重要な要因が、首・肩周辺の筋バランスです。僧帽筋や肩甲挙筋、大胸筋などといった他の筋肉とのバランスが崩れることで、斜角筋が代償的に過剰使用されることがあります。

たとえば、肩甲骨周囲の筋力低下や、腹筋群の弱さによる体幹不安定性は、頚部に過剰なストレスをかけるため、首まわりの筋群への負担が集中します。その結果、斜角筋症候群の発症リスクが高まるのです。

冷えと筋緊張の関係

福岡市博多区のように冬季に冷える地域では、筋肉の血流が低下しやすく、筋硬直が起こりやすい環境になります。寒さにより体がすくむ姿勢をとることで斜角筋が収縮し、症状を悪化させる要因となります。

季節の変わり目やエアコンによる冷風の影響で、首元が冷えて筋肉が緊張するケースも報告されています(参考:Yamaguchi et al., 2020, Cold exposure and muscle stiffness)。

次章では、最新の研究論文をもとに、斜角筋症候群の病態メカニズムについてより深く掘り下げていきます。

【第4章】最新研究に基づく斜角筋症候群の病態メカニズム

筋膜の癒着と滑走不全が引き起こす圧迫

最新の筋膜研究では、筋膜の癒着や滑走障害が神経・血管の圧迫に関与していることが明らかになっています。特に斜角筋周囲の筋膜が固着すると、柔軟性を失った筋組織が硬化し、腕神経叢や鎖骨下動脈に圧力を加える要因となります。

2021年に発表されたMorimotoらの研究では、斜角筋部の筋膜リリースを行うことで圧迫症状の有意な軽減が見られたと報告されています(Morimoto et al., 2021, Journal of Bodywork and Movement Therapies)。

神経伝導の低下と末梢障害の進行

神経の圧迫が慢性的に続くと、神経伝導速度の低下や末梢神経障害(PND)を引き起こす可能性があります。初期にはしびれや違和感程度だった症状が、やがて筋力低下や手指の感覚異常にまで進行するケースもあります。

神経障害の進行は、神経自体への物理的圧迫に加えて、局所の血流障害による栄養供給不足も関与しています(Sanders et al., 2007)。このため、早期の対処が極めて重要です。

姿勢変化による断続的な圧迫と神経の摩耗

一見すると軽微な姿勢の変化でも、頚部のアライメントが乱れることで斜角筋の緊張が変化し、神経や血管が断続的に圧迫されます。とくに「頚部の側屈+回旋」動作はリスクが高く、斜角筋症候群の誘発テスト(Adsonテストなど)にも利用されています。

こうした繰り返される微小な圧迫は、神経の軸索損傷を引き起こし、長期的には慢性的な機能低下をもたらす可能性があります。

次章では、整体・整骨院における施術アプローチと、実際に改善が見込める理由について詳しく解説します。

【第5章】整体・整骨院でのアプローチとその有効性

筋膜リリースによる滑走性の改善

斜角筋症候群に対する整体・整骨院での代表的なアプローチの一つが、筋膜リリースです。癒着した筋膜を適切にリリースすることで、神経や血管の通り道にゆとりを持たせ、圧迫を軽減します。

特に斜角筋の深部にまでアプローチできる施術者は限られており、適切な触診と手技に基づく施術が求められます。近年では超音波ガイド下でのアプローチも研究されており、さらなる安全性と効果が期待されています(参考文献:Kumagai et al., 2020)。

関節モビリゼーションと姿勢調整

頚椎や胸椎、肩関節の可動域制限を改善することで、斜角筋への負担を軽減します。姿勢不良によって狭くなった胸郭出口を広げるには、頚椎のカーブ(前弯)を取り戻すことが重要で、これには関節モビリゼーションやアクティベーター療法などが有効です。

また、胸郭の可動性が向上すると、呼吸が深くなり、斜角筋の過剰使用も抑えられます。こうした一連の調整は、根本的な再発防止にも繋がります。

神経滑走法(Neurodynamic techniques)

神経が周囲組織に引っかかって動きが悪くなっている場合には、「神経滑走法(nerve gliding)」と呼ばれる手技が有効です。これは神経の可動性を回復し、滑走障害を改善するためのアプローチで、痛みやしびれの軽減に寄与します。

博多区内の整骨院・整体院でも、手技療法による施術のほか、電気刺激療法(TENS)や超音波療法との併用で治療効果を高める取り組みが進んでいます。

次章では、斜角筋症候群の診断時に注意すべき他の疾患との鑑別について解説します。

【第6章】他の疾患との鑑別と注意点

胸郭出口症候群(TOS)との違い

斜角筋症候群は、胸郭出口症候群(TOS)の一型と分類されることが多くありますが、TOSは斜角筋症候群・肋鎖症候群・小胸筋症候群に分けられ、それぞれ圧迫部位や症状の現れ方が異なります。

特に、肋鎖症候群では第1肋骨と鎖骨の間で神経や血管が圧迫されるため、肩の下方に症状が集中しやすい傾向があります。一方、斜角筋症候群では首のつけ根〜肩、腕にかけてのしびれや違和感が目立ちます。

頚椎症性神経根症との鑑別

頚椎の椎間板が突出したり変性したりすることで神経を圧迫する「頚椎症性神経根症」とも、症状が似通っている場合があります。この場合、頚椎の屈伸や圧迫テストで症状の再現がみられるほか、画像検査(MRI)で明確な神経根の圧迫が確認できることが多いです。

斜角筋症候群は画像に異常が見られないこともあるため、徒手検査による臨床的な評価と施術後の経過観察が重要になります。

末梢神経障害や手根管症候群との違い

斜角筋症候群と混同されやすい末梢神経障害には、手根管症候群や肘部管症候群などがあります。これらは神経の圧迫部位が末梢(肘〜手)にあり、斜角筋症候群とは圧迫される部位が大きく異なります。

問診や整形外科的テスト(チネル徴候など)により、鑑別診断が可能です。特に夜間の手のしびれが強く、手の平の感覚異常が主体の場合は、手根管症候群の可能性を疑う必要があります。

鑑別には臨床経験と徒手評価が不可欠

斜角筋症候群の診断においては、MRIやレントゲンでは明確な所見が得られないことが多く、問診や徒手検査が極めて重要です。AdsonテストやMorleyテスト、Edenテストなどを組み合わせて総合的に評価することが求められます。

博多区で整体・整骨院を探す場合には、こうした臨床評価に長けた施術者が在籍しているかを確認することが、的確な施術に繋がります。

次章では、自宅でできるセルフケアや予防策について詳しく紹介します。

【第7章】自宅でできる予防法・セルフケアと生活改善のポイント

呼吸法トレーニングで斜角筋の過緊張を緩和

斜角筋は呼吸補助筋であるため、呼吸が浅くなることで緊張が続きやすくなります。深い腹式呼吸を意識することで、斜角筋の活動を減らし、過緊張の予防が可能です。

自宅では、仰向けに寝た状態でお腹の動きを意識しながらゆっくりと深呼吸を繰り返す「腹式呼吸トレーニング」を1日5〜10分程度行うと良いでしょう。

肩甲骨エクササイズと姿勢改善

猫背や巻き肩を予防・改善するためには、肩甲骨周囲の筋肉を活性化することが大切です。タオルやチューブを使った肩甲骨内転運動(肩甲骨を背中の中心に寄せる動作)を1日2〜3セット行うことで、背中の筋肉が働きやすくなります。

また、長時間のスマホやパソコン作業の合間には「肩甲骨まわし」や「胸のストレッチ」を取り入れると効果的です。

温熱ケアで血流改善と筋緊張の緩和

斜角筋の周囲を温めることで、筋肉の柔軟性が高まり、神経や血管への圧迫が軽減されます。ホットパックや蒸しタオルを使って、頚部から肩のラインにかけて10分程度温熱ケアを行うのがおすすめです。

特に寒暖差の大きい季節や冷房の強い室内では、首まわりを冷やさないように心がけることが大切です。

生活習慣とストレス管理

ストレスや睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、斜角筋の緊張を助長します。リラックスできる時間を意識的に作ることや、良質な睡眠を確保することで、神経系への過剰な負荷を減らすことができます。

さらに、定期的な運動やバランスの取れた食事も、全身の血流改善と筋肉の回復に役立ちます。

最終章では、整体院や整骨院の活用方法と、施術を通して得られる安心感について解説します。

【第8章】整体・整骨院を上手に活用するために(信頼できる施術院の選び方)

施術の前に丁寧な問診と評価があるか

斜角筋症候群のように画像診断で異常が見つかりにくい症状では、施術前の丁寧なカウンセリングと徒手検査が極めて重要です。信頼できる施術院では、姿勢・可動域・神経反射など多面的な評価を行い、症状の根本原因を探ります。

施術内容がエビデンスや臨床経験に基づいている

斜角筋症候群は繊細な部位にアプローチする必要があるため、施術者の解剖学的知識や臨床経験が問われます。科学的根拠に基づく筋膜リリースや神経滑走テクニックを取り入れている施術院は、安心して通院できるポイントとなります。

再発予防やセルフケア指導があるか

一時的な症状の緩和だけでなく、生活習慣の見直しや運動指導など、再発防止に向けたサポートがある施術院は信頼性が高いです。施術後も自宅で実践できるセルフケアの提案があれば、症状の管理が格段にしやすくなります。

地域密着型で通いやすい場所にあるか

定期的な通院が必要な場合は、職場や自宅からのアクセスが良く、予約の取りやすい施術院を選ぶことが重要です。博多区内には夜遅くまで営業している整体院・整骨院も多く、平日忙しい方でも無理なく通うことができます。

最終章では、斜角筋症候群への整体的アプローチの総まとめと、来院のタイミングについて解説します。

【第9章】斜角筋症候群に悩むあなたへ 〜まとめと来院のタイミング〜

症状を我慢せず、早めの対処を

斜角筋症候群は、首・肩・腕にかけてのしびれや違和感、脱力感などが徐々に現れ、日常生活の質を下げてしまう可能性がある疾患です。「そのうち治るだろう」と我慢してしまうと、筋緊張や神経圧迫が慢性化し、回復までに時間がかかってしまうこともあります。

整体や整骨院は“症状が軽いうち”こそ効果的

整体・整骨院での施術は、症状が重くなる前の段階で受けることで、回復が早まりやすくなります。特に、筋肉や関節の調整、姿勢改善、神経滑走などの手技療法は、初期段階での効果が高く、生活の質を保つうえで重要な役割を果たします。

総合的なケアで“根本改善”を目指そう

斜角筋症候群は、単に一部の筋肉だけで起こるものではなく、姿勢・生活習慣・呼吸パターン・自律神経の乱れなど、さまざまな要因が絡み合って発症する複雑な疾患です。そのため、整体や整骨院では、身体全体を総合的に評価し、根本的な改善に向けたケアを提供しています。

博多区で安心して通える整体・整骨院を選ぶには

福岡市博多区には、夜間営業や予約優先制など、通いやすい環境が整った施術院が増えています。公式LINEやWeb予約を活用して、気軽に相談・予約できる院を選ぶことで、定期的なケアが習慣化しやすくなります。

症状の改善はもちろん、日々の不調予防やメンテナンスとして、ぜひ信頼できる施術院に一度ご相談ください。