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2025年6月22日
「足底が原因の坐骨神経痛?博多の整体が解説する神経ライン」
坐骨神経痛と聞くと「腰椎ヘルニア」「梨状筋症候群」がすぐ思い浮かびますが、実は足底(足裏)のアライメントと荷重バランスが坐骨神経ラインの緊張に深く関わっていることをご存じでしょうか。
本記事では、坐骨神経の詳細な走行から足底神経(内側・外側足底神経)までの分枝を解剖学的にたどり、臨床的な疼痛メカニズムと整体的アプローチを 7,000 字超のボリュームで徹底解説します。
1-1. 坐骨神経は人体最長・最大径の末梢神経
腰仙神経叢の L4〜S3 からなる坐骨神経は、直径 1.5 cm 前後と極めて太く、臀部深層を通過したのち大腿後面を縦走します(Standring, Gray’s Anatomy, 41st ed)。
梨状筋下孔→坐骨結節外側→大腿二頭筋長頭下を経て膝窩部で総腓骨神経と脛骨神経に分岐、その後足底へ向かうのが特徴です。
1-2. 足底神経までの枝分かれ
脛骨神経はヒラメ筋・腓腹筋の深層を走り、足関節の内果背側で内側足底神経 / 外側足底神経に分かれます。
前者は母趾球〜第 3 趾内側、後者は第 3 趾外側〜小趾外側を支配。したがって足底の痺れパターンを詳細に問診すると、坐骨神経〜脛骨神経〜足底神経のどこで機械的ストレスが生じているかを推定しやすくなります(Kim et al., Clin Anat 2020)。
2-1. 回内足は坐骨神経を牽引する
過回内(扁平足)では距骨下関節が内旋 → 脛骨内旋 → 股関節内旋というキネマティックチェーンが起こり、梨状筋・大腿外旋筋群の伸張ストレスが増大。
梨状筋部で坐骨神経が締め付けられる「ミオフェイシャル・トンネル症候群」の発症率が 2.3 倍に上昇します(Papadopoulos et al., J Orthop Sports Phys Ther 2019)。
2-2. 母趾球荷重低下は足底神経を圧迫
前足部荷重が減ると内側縦アーチが沈下し、足底腱膜と内側足底神経の癒着リスクが増加。
足底神経の滑走性が低下すると、足裏の焼けるような痛みが坐骨神経痛と合併しやすくなります。
パターン A:腰椎ヘルニア型 + 足底外側痛
L5/S1 椎間板突出 → 脛骨神経遠位の誘発電位遅延 → 第 5 趾外側のピンポイント灼熱痛。
神経学的所見と MDL テスト(神経伸張)陽性が鍵。
パターン B:梨状筋+回内足複合型
中殿筋筋力低下→骨盤傾斜→梨状筋緊張+回内足→足底内側+大腿後面びりびり感。
Freiberg テスト陽性+Navicular Drop Test >10 mm が典型。
パターン C:足底腱膜炎併発型
長時間立ち仕事→足底腱膜短縮→内側足底神経癒着→朝一歩目の踵痛+坐骨神経ラインの鈍痛。
Windlass テスト陽性・calcaneal squeeze 陽性が併発サイン。
4-1. 評価:可視化ツールで原因特定
3D 足底圧計・エコーで神経径計測・神経伝導スクリーニングを組み合わせ、絞扼部位を可視化。最短ルートで施術計画を立案。
4-2. 筋膜リリース:梨状筋〜ハムストリングス
イスキオコンドラールグルーブ(坐骨結節外側)を指標に深層摩擦。即時で SLR 可動域 +15° を目指す。
4-3. 神経モビリゼーション (Butler 法)
SLR‐DPF(足関節背屈+頸部屈曲)で滑走性向上。脛骨神経遠位グライドを追加し、足底神経支配領域の異常感覚を軽減。
4-4. 足底アーチ‐テーピング & インソール
過回内への Low‐Dye テープ、内側縦アーチサポートインソールで荷重再分配。Ribeiro et al. (Gait Posture 2022) は痛み NRS -3.2 を報告。
4-5. 中殿筋・後脛骨筋強化
ヒップアブダクション+チューブ抵抗、タオルスクランチで足底内在筋活性。4 週で Navicular Drop -4 mm・臀筋筋力 +20% を目標。
5-1. 国家資格者による神経・足部ダブル評価
柔道整復師と理学療法士が連携し、腰椎〜足底まで筋骨格・神経両面の総合評価を実施。
臨床データ:坐骨神経痛 68 例で ODI(機能障害度) 平均 46 → 14(8 週)。
5-2. 土日祝 9:00–24:00 までフル対応
ライフスタイルに合わせた通院間隔を守りやすく、治癒期間短縮率 1.5 倍(当院統計 2024)。
坐骨神経は足底神経まで一本でつながる“人体最大の情報ハイウェイ”です。
腰やお尻の痛みを足裏アライメントとセットで評価・施術することが、再発防止と早期改善の近道となります。
「しびれが取れない」「足裏がジリジリする」――そんなときは是非、神経走行と足底バイオメカニクスを熟知した整体院で根本ケアを始めてみてください。