お知らせ
2021年2月11日
罪悪感
営業、という言い方をすると聞こえは悪いかもしれないが、うちは他院と違い看板を出していない整骨院なので出来るだけ多くの方に知ってもらう機会を積極的に作る必要がある。
チラシ配りやDMもやったのだが、その中でも一番効果があったのは『ご飯を食べに行く』だった。
近くの飲食店に足繁く通い顔を覚えてもらうことで、まずはそこのお店の従業員さんの来院に繋げる。
単にチラシを置いてくださいなどと一方的に言うよりも、向こうとしても僕が『あそこのランチ美味しいですよ』と宣伝するかもしれない可能性を考慮すると完全なるWINWINの関係性が出来上がるので決して悪い気はしない。
先日、整骨院の近くに新しい飲食店が出来たという噂を聞いたので早速行ってみた。
結論からいうとめちゃくちゃ美味しかったし、営業とか抜きにしてまた行きたいと心から思った。
思ったのだが、一つだけ問題がある。
それは、そのお店がカウンター越しに鉄板があるタイプのわかりやすく『いい感じ』のお店だったという事だ。
『近所に新しいお店が出来たっぽいよ』程度の噂でふらっと行ったお店が、まさか黒服のハンサム店員さんが上着を預かってくれるようなところだとは思うはずもない。
もちろん美味しかった。
そりゃ美味しいだろうよ、目の前の鉄板で調理されたハンバーグなんて美味しいさそりゃ。
でもなんでもない平日の昼間からカウンター鉄板の店でランチをするなんて、しかも一人。
完全に罪悪感。
慣れない雰囲気で、あたふたしているのを悟られないようあまり店内をキョロキョロしたり過度に何杯も水を飲まないようにして、出来るだけ『こういう雰囲気のお店、僕、慣れてますよ。』感を出した。
スマートに上着を預け、引かれた椅子にスマートに座り、渡されたおしぼりをスマートに受け取って、ご飯を二杯おかわりした。
本当にごちそうさまでした。
今度は奥さん連れて行きます。