福岡市博多区はビジネス街と交通の要所が隣接し、デスクワークやスマートフォンを長時間使用する方が多いエリアです。
そんな環境で増え続ける悩みが慢性的な肩こり。
一般的には「僧帽筋のこり」や「姿勢の悪さ」が原因と言われますが、近年鎖骨（さこつ）のポジションが肩こり発症のキーファクターになることがわかってきました。

本記事では、肩こりと鎖骨の関係性を医学的視点から紐解き、博多区で整体・整骨院を選ぶポイントまで解説します。

肩こりは筋疲労だけではない

厚生労働省の国民生活基礎調査（2022）によると、女性の自覚症状1位、男性の2位が肩こりでした。
原因は多岐にわたり、筋疲労・血流不全・自律神経の乱れなどが複合的に関与します【Tanaka et al., J Orthop Res 2015】。

鎖骨の役割が見落とされがち

鎖骨は肩甲帯を体幹に連結する唯一の骨。
胸鎖関節・肩鎖関節という“可動性の大きい関節”で支えられるため、ごくわずかな位置ズレでも頸肩部の筋緊張に波及します。

鎖骨は「てこ」と「バランサー」

鎖骨はS字状にカーブし、肩甲骨と胸骨をつなぎます。
この形状により、腕を挙げる・前に伸ばすといった動作で力の伝達をスムーズにする“てこ”として働きます。【Standring, Gray’s Anatomy 41st Ed】

鎖骨の僅かなズレが姿勢全体を乱す

猫背や巻き肩になると鎖骨が前下方に傾き、胸郭が潰れ、僧帽筋や肩甲挙筋が常に引き伸ばされることで肩こり発症率が上昇します【Sümer et al., Clin Biomech 2020】。

1. 血流のボトルネック

鎖骨下動脈・静脈は鎖骨と第1肋骨の間を通過します。
鎖骨の下制（下がる）→血管圧迫→僧帽筋・頭半棘筋への血流不全→酸欠性痛み　という経路で肩こりが悪化。

2. 神経圧迫ルート

腕神経叢も同じトンネルを通るため、鎖骨の位置ズレはしびれ・放散痛を伴う頸肩腕症候群のリスクを高めます。

3. 筋連鎖ルート

鎖骨の前方変位は前鋸筋と外腹斜筋の過緊張を誘発し、広背筋～腰方形筋まで伸張ストレスが波及。広範な筋膜痛につながります。

① 胸鎖関節・肩鎖関節のモビリゼーション

当院では微細な関節包内運動を誘導し、鎖骨の求心位を回復させます。
関節可動域が平均15％向上したという院内データも得られています（2024）。

② 肩甲胸郭リズムの再教育

僧帽筋下部・前鋸筋にEMS低周波＋PNFストレッチを組み合わせ、肩甲骨の外旋・後傾を促進。

③ 呼吸筋アプローチ

横隔膜リリースにより胸郭拡張を取り戻し、鎖骨下の血管・神経の圧迫を軽減します。

鎖骨は小さな骨ですが、肩こり・姿勢・呼吸にまで影響を及ぼすキーストーンです。
セルフストレッチだけで改善しづらい慢性的な肩こりには、鎖骨のアライメント調整を含めた整体アプローチがおすすめです。

博多駅南で肩こりにお悩みの方は、ぜひ当院の専門施術を体験してみてください。